私たちは、橋梁等が新設される場合の他、補修や補強が必要な時期を迎えた構造物を適正にメンテナンスし、それをこれからの未来に向けて長寿命化させるという役割も担っています。また、新設される場合にも方針やディール決め、構造の計算などのあらゆる角度から設計を考え抜きます。設計は10人いれば10通りの考えがあります。その中で自分だったらこうするんだという考えを出せるのが技術屋の強みであり、楽しさでもあると思ってます。さらにそれが一つの答えとして設計に再現されたときの、社会の役に立っているという実感が、この仕事の醍醐味でありずっと続けてこられた理由なのだと思っています。
印象に残っているのは、90年も前に架けられた橋に、構造設計グループのみんなで行って、実際に載荷試験車を乗せ、それをどういう風に直していくか試験したときです。土木技研と北上市と岩手大学が一体となって産官学でやりました。後にマスコミに取り上げられるなど、すごく楽しい思い出でした。なにより昭和8年に架けられた橋が、きれいな状態に生まれ変わって、この先もまだまだ使っていけるということに喜びを感じましたね。
私たちのチームは20~30代が多く、良好な関係性を築くために休日は川下りに行ったり、コロナ前は飲み会もしていました。上司・部下という関係にとらわれず「個性」を大切にしています。
私たちの使命は「安全で安心な社会環境を継続的に提供していく」ことです。一緒に働くメンバーには、自分がリーダーになったつもりで協調性・生産性を高めつつ、仲間と手を取り合ってグループを引っ張っていってほしいと思っています。